アラフォーがBTS(防弾少年団)にはまった理由:スピ的プロセスのシンクロ

こんにちは。パンダ夫人です。

韓流アイドルを誤解していた話の続きです。

www.pandafujin.com

 

これだけ韓流アイドルたちがみんな歌もダンスもうまいので、差別化するのは本当に大変です。私も最初誰が誰だかグループもよくわかりませんでしたが、知らないうちに関心を持つようになったグループが「BIGBANG(ビックバン)」と「BTS(防弾少年団)」です。

 

私がメンバー全員の名前を知ってるのもこの2つのグループだけ(笑)。前回、ビックバンについて書いたので、今回はついにBTS!実はこれを書くために今まで書いていたと言ってもいいくらいです。

自己表現するアイドル:飛びぬけたカリスマ「ビックバン」

 

 

世界で認められた新世代 BTS

BTSは特にここ1~2年、飛ぶ鳥を落とす勢いで国内外の多くの賞を受賞しています。特に圧巻なのは、アジア圏で史上初「ビルボード200」で全米1位(アルバムチャート)をとっただけでなく、2017、2018年と連続で「Billboard Music Awards トップ・ソーシャル・アーティスト部門」を受賞しています。

 

私も2018年のBillboard Music Awardsをライブで見ていましたが、その熱狂ぶりはものすごかったです。名だたるアーティストがパフォーマンスする中、アリアナ・グランデやジャネット・ジャクソンの後にも関わらず、歓声が大きすぎて曲が聞こえないほど盛り上がったBTS。

 

 

つい先日も「2019 Grammy Awards」にプレゼンターとして参加しました。誰もが知るグラミー賞にまで招待されるなんて!

 

驚くのはアメリカでというところ。彼らは歌詞がほとんど韓国語なのにアメリカでこんなに熱く迎えられるなんてすごいと思いませんか?日本人が歌詞はよくわからないけど英語の曲聞いてるようなものです。

 

英語至上主義のアメリカで、歌詞のわからない他国の言語の歌がこんなに注目を浴びるなんて、やっぱりこれからのグローバルな時代は、多様な文化、ローカルを尊重していく方向なんじゃないかと改めて思いました。(トランプ大統領の志向とは違うけどね...)

 

音楽ライターも驚きを隠せない様子。

 

私がBTSに魅せられた理由

オーディション番組である曲を聞いてから頭から離れなくなり、元をたどっていったらBTSでした。曲は『피 땀 눈물(ピッタンヌンムル/血汗涙)』。

 

それからミュージックビデオを見始めたんですが、칼군무(カルグンム/ナイフのように切れ味抜群の集団ダンス)といえばBTSと言われるだけあって、彼らのダンスパフォーマンスはすごいです。むしろMVだと世界観を作るためにダンスシーンが全部見れないので、そのすごさが半減してしてしまうのがもったいないぐらいです。見ていて飽きないし、歌もラップもうまく、何より感情がこもってる。

 

 

彼らはまだ20代前半~中盤でみんな若く、純粋。一番年長のジンを見ていても思うのですが、素朴な感じ。所属事務所が小さいせいか、謙虚でいつでも一生懸命。(どのグループも一生懸命ですが、その中でもまた抜きに出てます!)SNSが多いだけじゃなく、性格的にも親近感があって、応援したくなるんですよね。

 

「ビルボード」ではBTSを「カリスマ性を持ちながら親しみやすさもあるキャラクターで、今、最もアメリカでメディアに多く登場するアジア人アーティスト」とした上で、メンバー7人全員の解説を行っている。

出典:https://rockinon.com/news/detail/163518 メンバー7人の解説もこちら

  

韓国では、年末になると各放送局で歌謡大会が開かれアイドルが大集合しますが、特に注目を浴びたBTSは出番も長く、ひっぱりだこ。口パクするアイドルも多い中、BTSは局ごとに構成を変えて、キレキレに踊りながら全部ライブで歌いきった姿にちょっとプライドを感じました。あれだけ踊っても歌が乱れない。「俺たちは練習量が違うんだ」と言わんばかりの存在感でした。

  

また、BTSも自分たちで曲を作っていて、所属事務所もそれを尊重しています。やっぱり自分たちが伝えたいメッセージがあるっていうのが強みなんだと思います。彼らの年代の青春の悩みや不安をさらけだし、ダンスや歌、ラップで表現する。ビックバンもそうですが、こうした独自の表現ができる彼らはアイドルというより、アーティストと言えます。 

 

スピリチュアル的なプロセスを見せてくれたBTS

私は残念ながら全然BTSと同世代ではありませんが・・・、昨年から特に自分の内面にフォーカスして自分を見つめ、自分を解放するようにしてきました。ちょうどその頃BTSは『FAKE LOVE』という曲で世界を席巻していました。

 

『FAKE LOVE』の個人的解説 

『FAKE LOVE』はこんな歌詞で始まります。(和訳は私がつけました)

 

君のためなら悲しくても嬉しいふりができた

君のためなら辛くても強いふりができた

愛が愛だけで完璧になるように

僕の全ての弱点を隠せるように

叶わない夢の中で咲かない花を育てた

出典:FAKE LOVE 作詞:Pdogg, HITMAN BANG, RM 作曲:Pdogg, HITMAN BANG, RM

 

一見、恋愛の話に思えますが、これは単純な恋愛の内容ではありません。リーダーのRMが作詞作曲をしていますが、知らないうちに本当の自分とは違ってしまった自分の虚像と葛藤する自分たちを表現したものだと聞いた時、全て納得がいきました。

 

君のためにキレイな嘘を作り出して

自分を消して君の人形になろうとする....

 

僕も自分が誰だったかわからなくなった

鏡に聞いてみる

お前はいったい誰だ?

出典:FAKE LOVE 作詞:Pdogg, HITMAN BANG, RM 作曲:Pdogg, HITMAN BANG, RM

 

このことを知った上でMVを見ると、苦悩や葛藤が痛いほど伝わってきます。

↓ 和訳付き『FAKE LOVE』

 

『FAKE LOVE』のMV拡大バージョンでは、ラストシーンでメンバー全員がマントを着て仮面をつけるシーンがあります。5分40秒あたりです。

↓ 『FAKE LOVE Official MV (Extended ver.)』

 

一見恋愛のように思える歌詞も、君というファンや世間に愛されるように、スターとして生きる彼らが本当の自分を隠して仮面をつけている自分を認識し、苦悩・葛藤しているととらえられます。

 

これはスターであるBTSだけでなく、一般人である私たちも同じことが言えます。親のために、〇〇のために、自分を変えて、本当の自分がわからなくなってしまった。自分が生まれてきた理由は何なんだろう、自分は誰なんだろう・・・

 

『IDOL』の個人的解説

Billboard Music Awardsで『FAKE LOVE』を初披露したわずか3ヶ月後にアルバム『LOVE YOURSELF 結 'Answer'』がリリースされました。メインシングルとなるIDOL』の公式MVは、Youtubeで公開から24時間で史上最も視聴された楽曲になったそう。

 

ダークで苦悩していた『FAKE LOVE』から一転、『IDOL』は明るいお祭り的なノリで私も最初はびっくりしました。

 

「IDOL」は『LOVE YOURSELF 結 “Answer”』のメイン・シングルで、トラップ・ラップやEDMの他に南アフリカ発祥のゴム(gqom)や韓国のサムルノリなど、BTSの母国を含む様々なカルチャーを融合させたフェスティバル感満載の楽曲だ。デジタル・アルバムにはニッキー・ミナージュをフィーチャーした別ヴァージョンも収録されている。

出典:http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/67061/2

 

このアルバムの"LOVE YOURSELFシリーズ"は起承転結でつながっていて、『FAKE LOVE』が発表されたのは、『LOVE YOURSELF 轉(転) 'Tear'』で、そして今回の『IDOL』は 『LOVE YOURSELF 結 “Answer”』、まさにこのシリーズの最終章になります。

 

『IDOL』の印象的な歌詞を抜粋すると、 (和訳は私がつけました)

俺をアーティストと呼んでもいい

アイドルと呼んでもいいし

それとも他の何と呼ばれても

俺は気にしない

それを誇りに思ってるし

俺は自由だ

 

後ろ指差してみろよ 俺は全然気にしないね

俺の悪口を言うお前の理由がなんであれ

俺は自分が誰だかわかってるし

俺は自分が何を欲しいかわかってる

 

何をああだこうだ騒いでいらっしゃるの(やや皮肉)

俺は俺がやることやるから あんたは自分のことしっかりおやり

You can't stop me lovin' myself

出典:IDOL 作詞:Pdogg, Supreme Boi, 방시혁, Ali Tamposi, Roman Campolo, RM 作曲:Pdogg, Supreme Boi, 방시혁, Ali Tamposi, Roman Campolo, RM

 

人に何を言われようと関係ない、自分は自分で大好きだという力強く自信に満ちた様子が伺えます。

↓ 和訳付き『IDOL』

 

特に私が好きなのは、ジミンのパート。 

I’m so fine wherever I go
俺はどこへ行っても平気だよ

가끔 멀리 돌아가도 (oh)
たまに遠回りしても

It’s okay, I’m in love with my-my myself
大丈夫、俺は自分に恋してるから

It’s okay, 난 이 순간 행복해
大丈夫、俺はこの瞬間が幸せだ

出典:IDOL 作詞:Pdogg, Supreme Boi, 방시혁, Ali Tamposi, Roman Campolo, RM 作曲:Pdogg, Supreme Boi, 방시혁, Ali Tamposi, Roman Campolo, RM

 

まさにこれ。今まで自分の内面を見つめてきて、自分を解放し、ありのままの自分を受け入れる。いろんな自分がいるけど、すべて自分。人になんと言われようと関係ない。自分を愛することが一番で、スピリチュアル的にも「今を生きるため」には「今、この瞬間が幸せなこと」が重要なのです

 

ちょうど今を楽しんで生き方変えようと思っていた私は、この歌詞を聞いてすっかり自分のテーマソングのように思い込み、さらにBTSのファンになりました。

 

この曲では、彼らの祖国である韓国の伝統的なモチーフや掛け声がたくさん入っていて、世界的に注目されていようとも、彼らのルーツを前面に出して自己肯定しています。世界進出しても、そちらに合わせるのではなく、自分たちのアイデンティティをさらに強く出していくっていう姿勢が本当にいいと思います。

 

これが彼らが『LOVE YOURSELF 結 “Answer”』で出した答え、自分を愛することでもあるんだと思います。

 

BTSの作品世界をもっと楽しむ方法

BTSのミュージック・ビデオは1曲1曲とてもよく作りこまれていて、映画のような壮大な物語になっています。しかもその曲だけで終わるのではなく、他の作品とも繋がっていて、もっと大きなストーリーが隠されてもいるようです。

 

BTSの作品世界はこうした複雑なコンセプトに基づいて展開している。一連の映像作品やビジュアルの中には、続く作品への様々なヒントが散りばめられていて、複数の作品を通して壮大な伏線回収が行なわれているのだ。彼らが作品を通して紡ぐ物語の謎解き要素もまた、ファンを惹きつける大きな魅力の1つになっている。

出典:https://www.cinra.net/review/201808-bts

 

↓ "LOVE YOURSELFシリーズ"の幕開けとなったHighlight reel "起承転結"

 

恐れ、愛、別れ、自分の嘘があることを知っていても、僕は僕自身として生きていかなければいけない。僕は愛される自信がなかった。....そうした青春の葛藤、苦悩がちりばめられたこの映像は前作の"花様年花シリーズ"から今回の"LOVE YOURSELFシリーズ"の曲にも連結され、大きなうねりを作っていく。

 

Youtubeなどでも謎解きについていろいろな解説が見られます。公式な発表はないため、みんな推測ではありますが、各自がそれぞれ感じたものが正解でいいのではないでしょうか。

 

最後に:BTSに望むこと

昨年BTSはニューヨークの国連総会で世界の若者たちに向けてスピーチをしました。

 

 

映像を見てもわかるように、リーダーのRMの英語力にも驚きますが、内容にもぐっときます。

 

僕たちは自分自身を愛することを学びました。だから今度は「自分自身のことを話そう」。

 

あなたの名前は何ですか? 何にワクワクして何に心が高鳴るのか、あなたのストーリーを聞かせてください。

あなたの声を聞きたい。あなたの信念を聞きたい。

あなたが誰なのか、どこから来たのか、肌の色やジェンダー意識は関係ありません。

ただ、あなたのことを話してください。話すことで、自分の名前と声を見つけてください。

出典:https://www.unicef.or.jp/news/2018/0160.html

 

これだけ世界で影響を与え、活躍しているBTSが、日本ではTシャツのニュースで広く知られるようになってしまったのは残念としかいいようがありません。経緯はどうあれ、自分を愛し、自国を愛するのと同じように、他の人が自分の国を愛する立場も理解してほしいと思います。

 

さて、BTSについて語り始めたら軽く6000字にいってしまいました・・・。(パンダ夫が「僕の魅力についても6000字書いて~」ってすねてます。)

 

これだけ長くなったのに余談ですが...(汗)、BTSがデビューした年にちょうど私が韓国へ移住して、BTSの日本のコーディネーターの求人を見つけました。でも当時は「防弾少年団」って言われても誰も知らないし、私も知るわけもなく。正直、「変な名前だし売れるのかな?」って思ったんですが(ごめんなさい)、でもなんだかおもしろそうだと思って申し込もうと思ったら、運転免許が必要だそうで条件が満たず。。。

 

数年後、有名になって「あ~あの時の!!」って思い出してびっくりした私の個人的な因縁でした。

 

スポットライトがあたるコンサート

 

最後に、まだまだ若いBTSがこれからどんな表現をして、どんな活躍をしてくれるのか楽しみにしたいと思います。

 

このブログで一番長い記事をここまで読んでくださり、どうもありがとうございました。それでは! 

 

BTS ファイティン~ 

にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へ